十二歳の恋人
奏斗の番号
こんな形で、初めて電話を掛けるなんて…
トュルルル
「はい」
「もしもし‥‥。」
「慧琉ちゃん」
「家に帰ってるから。」
少し息づかいが、ハァハァしてる。
慧琉を探して、走りまわってたの
「わかった。そっちに行くから」
「……うん」
「じゃ‥‥」
電話を切っても、奏斗の声が耳に残っている。
「2人して、お母さんを騙してたのね。」
「先生は、悪くないよ。慧琉が、好きになったんだもん。だから、お母さん……先生を許して」
「馬鹿な事を、あなたは、12歳なのよ。子供に手を出すなんて許せない!」
「慧琉が悪いの…慧琉が、先生を好きになったから。でも、真剣だよ。お母さん」
「はぁ‥‥」
お母さんは、大きな溜め息をついた。
沈黙の時間が流れる
ピーンポーン
お母さんが、玄関へむかった
先生の声がした
「慧琉ちゃん…無事でよかった」
「先生、ごめんなさい!」
奏斗は頭を横に振った。
「謝るのは、俺の方だよ」
慧琉も、頭を横に振った。
「いい加減にして、あなた達。先生?あなたこんな子供に手を出すなんて、犯罪でしょ!!」
「申し訳ありません。なんとお詫びしたらいいか、謝っても済む事じゃないと分かっています。」
「信頼していたのに、こんな形で裏切られるとは、」
「責任はとります。」
「先生…」
お母さんがどこかに、電話を掛け出した。
誰に掛けているんだろう
奏斗は、ずーっと下を向いたままだった。
「あの、わたくし小牧慧琉の母でございます。
今回お電話させてもらいましたのは…」
先生を変えて欲しいと
お母さんは言った。
そして、静かに受話器を置いた
「先生は、どうなるの?」
「あなたも、大人ならわかりますよね。二度とこの子の前に現れないで」
奏斗は深く深く頭を下げた
「慧琉、もう二度と先生とは会わないと約束しなさい!……出来ないなら、先生の事を警察にお願いするしかないわ。」
警察?
先生を警察になんて、
頷く事しか出来なかった。
本当は、イヤだったけど、そうするしかなかった
こんな形で、初めて電話を掛けるなんて…
トュルルル
「はい」
「もしもし‥‥。」
「慧琉ちゃん」
「家に帰ってるから。」
少し息づかいが、ハァハァしてる。
慧琉を探して、走りまわってたの
「わかった。そっちに行くから」
「……うん」
「じゃ‥‥」
電話を切っても、奏斗の声が耳に残っている。
「2人して、お母さんを騙してたのね。」
「先生は、悪くないよ。慧琉が、好きになったんだもん。だから、お母さん……先生を許して」
「馬鹿な事を、あなたは、12歳なのよ。子供に手を出すなんて許せない!」
「慧琉が悪いの…慧琉が、先生を好きになったから。でも、真剣だよ。お母さん」
「はぁ‥‥」
お母さんは、大きな溜め息をついた。
沈黙の時間が流れる
ピーンポーン
お母さんが、玄関へむかった
先生の声がした
「慧琉ちゃん…無事でよかった」
「先生、ごめんなさい!」
奏斗は頭を横に振った。
「謝るのは、俺の方だよ」
慧琉も、頭を横に振った。
「いい加減にして、あなた達。先生?あなたこんな子供に手を出すなんて、犯罪でしょ!!」
「申し訳ありません。なんとお詫びしたらいいか、謝っても済む事じゃないと分かっています。」
「信頼していたのに、こんな形で裏切られるとは、」
「責任はとります。」
「先生…」
お母さんがどこかに、電話を掛け出した。
誰に掛けているんだろう
奏斗は、ずーっと下を向いたままだった。
「あの、わたくし小牧慧琉の母でございます。
今回お電話させてもらいましたのは…」
先生を変えて欲しいと
お母さんは言った。
そして、静かに受話器を置いた
「先生は、どうなるの?」
「あなたも、大人ならわかりますよね。二度とこの子の前に現れないで」
奏斗は深く深く頭を下げた
「慧琉、もう二度と先生とは会わないと約束しなさい!……出来ないなら、先生の事を警察にお願いするしかないわ。」
警察?
先生を警察になんて、
頷く事しか出来なかった。
本当は、イヤだったけど、そうするしかなかった