十二歳の恋人



ある日の朝


「…ん―。眩しい」
カーテン越しに太陽の日差しが、暗い部屋に差し込む
カーテンを開けると
雲一つない晴天だった。
「気持ちぃぃなぁ。」
久しぶりに感じた気がする。

外に出てみようか――。
朝ご飯も食べずに、支度をした。

「おはよう。珍しいわね‥出掛けるの?」

「散歩」


「そぅ。行ってらっしゃい」

笑顔で見送ったりして、お母さん無理しているんでしょ??
引きつった笑顔なのに





やっぱり、気持ちぃぃな「あれ―?慧琉?!」


後ろから声がした。

「元気だった?ねーいつから学校来るの?早くきてよ!!待ってるからね!!」

「うん!ありがとう。」
「じゃ…遅刻するからもう、行くね。」

優奈は元気に走っていった。
前なら、隣で慧琉も走ってたなぁ。




あてももなく、歩いた
< 38 / 42 >

この作品をシェア

pagetop