十二歳の恋人
ある日の朝
「…ん―。眩しい」
カーテン越しに太陽の日差しが、暗い部屋に差し込む
カーテンを開けると
雲一つない晴天だった。
「気持ちぃぃなぁ。」
久しぶりに感じた気がする。
外に出てみようか――。
朝ご飯も食べずに、支度をした。
「おはよう。珍しいわね‥出掛けるの?」
「散歩」
「そぅ。行ってらっしゃい」
笑顔で見送ったりして、お母さん無理しているんでしょ??
引きつった笑顔なのに
やっぱり、気持ちぃぃな「あれ―?慧琉?!」
後ろから声がした。
「元気だった?ねーいつから学校来るの?早くきてよ!!待ってるからね!!」
「うん!ありがとう。」
「じゃ…遅刻するからもう、行くね。」
優奈は元気に走っていった。
前なら、隣で慧琉も走ってたなぁ。
あてももなく、歩いた