十二歳の恋人
「慧琉、今日さぁ‥凛ちゃんとゲーセン行くから一緒にいこー!」

「うん!行く」

やっぱり友達といると楽しい。

家に帰って、鞄をほうり込んで、お母さんにお小遣いをねだっている

慧琉は子供なんだ
友達と同じ子供


「今日も先生来る日だからね!5時には帰ってくるのよ」

「ハーイ!!」

走ってゲーセンへ向かってる最中
「あれ?」

奏斗先生だ!

「奏斗先生〜………。」

綺麗な大人の女の人が
先生の腕にしがみついてきた。

最低!

先生の嘘つき

いないって言ってたのに

いるじゃん彼女

「慧琉!どしたの?」

「…………。」

「ねぇ?好きな大人の人ってあの人の事?」

見たくない。
あんな笑顔はみたことない。
あんなにベッタリして
最低だよ。
「最低!慧琉には彼女いないって言ってたのに…いるじゃん彼女。もう、大っ嫌い」

「慧琉!」
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