遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?

気のせい、だったのかな...?



ふたりで並んで保健室から出る。


しかし数歩歩いたところで東くんは立ち止まった。


「どうかした?」


「ねぇ、これから莉音って呼んでも良い?」


「うん、いい...えええ!?」


え、今莉音って、呼び捨て?というか私は1つの夢の中にどれだけ理想を詰め込んでるんだ!?いくらなんでも欲張りすぎじゃない!?


「ダメかな?」


「いや全然!好きな呼び方で構わないから!」


東くんがシュンとしたので、条件反射で私は返事をしていた。
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