遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
「…うん」


頷く東くんの様子がおかしい。


何か教室にいた時とテンションが違う…?


ちょっと拗ねてる?気がするんだけど…。


それに、さっきより手がきつく握られているような…。


「莉音」


「うん?どうしたの東く…」


最後まで言葉が続かなかった。


腰に腕を回されてグッと引き寄せられる。


「ひゃ!」


肩にも腕を回されて東くんと隙間なくからだがくっつくバックハグ状態。
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