遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
これ以上ないほどの密着度に心臓がドクンと跳ね上がる。


「莉音は、俺のこと嫌い?」


「そんなわけない」


そんなこと…ある訳ない。


「でも悠祐より俺、莉音と距離あるよな」


「そ、れは…」


東くんとしゃべる度に心臓飛び出そうだから…緊張するだけで…。


「今日の修学旅行の話し合いの時も悠祐の頭撫でてたし」


見られてたんだ…。


「男に軽々しくあんなことしたらダメだよ」


抱きしめる力がより一層強くなる。


「……クッソ妬いた」
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