遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
「「はああ!?」」


俺と並川の声が重なる。


俺が…恋…?莉音に?


「何言ってんだよ新谷!海斗が1人の女子にご執心だと⁉そんなの……最高じゃねえかよおおお」


並川が叫ぶ。さっきとは打って変わってテンション高いなこいつ。


「つまり、海斗がその子と結ばれたら海斗に告る女子が激減する
→ファンクラブも解散
→彼氏いない女子が学校内で増える
→俺らにも恋のチャンス到来!ってことだろ!」


「さすが並川。理解はえーじゃん」


はえーじゃん、じゃねえよ。


勝手に話を進めて盛り上がってよ。
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