遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
「莉音」


「うん?どうしたの東く…」


衝動的に莉音を抱きしめる。


「東くん…!」


「東くんって呼ぶな」


こんなことをしたら莉音が困るって分かってる。


でも、放したくない。


「…悠祐のことは下の名前で呼ぶのに、何で俺は苗字なんだよ」


「えと、それは、だって…」


「だってじゃないよ」
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