遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
「かい、とくん…」


「聞こえないよ?」


「ちゃ、ちゃんと言ったもん」


「ノーカン。はい、もう一回」


…ずるい。こんなに距離近いんだから聞こえないはずないのに。


「…いじわる」


「俺の名前は意地悪じゃありません」


「意地悪くん」


「なに?食べさせられたいの?」


「嘘ですすみません。…海斗くん」
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