遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
部員たちが散り散りになっていく。


公式試合あるんだ…。見に行ってみようかな。


具体的なことは、海斗くんに聞くのは恥ずかしいから別の部員に…。


「莉音!」


背後から名前を呼ばれて、肩がビクッと跳ね上がる。


声の主は言わずもがな。


「海斗くん、お、お疲れ…」


「一緒に帰らない?」


へ?


「何で、急に…」


「莉音に頼みたいことがあるんだ」


「私に…?」
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