遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
荷物を取ってくると言って、再び戻った海斗くんが分かるように校門まで移動する。


それにしても、頼みごとっていったい何だろう…?


自問自答しても答えが出せなかった。


しばらくして、荷物を持った海斗くんがやってきて並んで歩きだす。


ある程度学校を離れてから、海斗くんは口を開いた。


「さっき、うちの部活の練習見てたけど…サッカー好き?」


「え⁉えっと、うん。見るのは楽しいって思うよ」


サッカーも好きだけど見てたのは海斗くんです、なんて言えない…。


「良かった!さっき聞いてたかもしれないけど、日曜に試合があるんだ」


「そうみたいだね」
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