遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
…あれ?


いつの間にか、慣れちゃってる?


遠くから眺めるだけだった海斗くんと隣の席になって、最初は緊張してたけど今はそうでもないし、むしろ。


居心地が良いって思ってる…?


「じゃあ、またね」


「うん。また明日」


私とは別方向に歩き出した海斗くんに手をふる。


とりあえず、スーパーに行ってお弁当のメニュー考えよ。


なんとなく気持ちに蓋をして、私は再び歩き出した。
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