遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
風季くん、イケメンな上に御曹司だったんだね。(感嘆)


周りの人たちも突然のことに戸惑いを隠せないらしい。


あちらこちらで声が聞こえる。


そんな中、風季くんは突然こちらに駆け寄ってきた。


「莉音せんぱーい!」


…ん?目当ては私?


そもそも、さっきまでレッドカーペット出てきそうな勢いだったのに、急に走っちゃって良いの?


いろいろ考えたけど、私に御曹司のマナーが分かる訳ないので、一般人のマナーとして風季くんに挨拶する。


「おはよう、風季くん」


「おはようございます!」


へへっと笑った風季くん。朝露並みの透明度。朝だけに。可愛い。
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