遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
風季くんがいなくなった瞬間女子に取り囲まれる。


「え、えっと転校してきたみたいだよ?付き合ってはないかなあ…」


しどろもどろになりながらも一応答える。


「えー?でもさっき、ぎゅってされてたじゃん!」


「それな!私きゅんってした!」


「いや、あれは…」


どうしよう。どう答えて良いのか分かんない…。


パンパンッ


急に手をたたく音が二回鳴り響いてあたりが静まる。


「はいそこまで。瀬川さんも困ってるしそこまでにしといたら?もうすぐ予鈴もなるよ」
< 99 / 114 >

この作品をシェア

pagetop