エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
プロローグ
浴室の淡い明かりに照らされた彼──篠(しの)の身体は、相変わらず惚れ惚れするほど美しかった。

 無駄な脂肪はそぎ落とされ、見栄えだけではない実用的な筋肉が浮かび上がっている。腹筋だってしっかり割れていて、彼が日頃から厳しい訓練で鍛えていることを実感させた。

 それでいて暑苦しさは少しもなく、むしろクールといっていい。

 篠はいつものように、私にしか見せない落ち着いた微笑を口もとに作る。

「実結(みゆ)とこんな時間を過ごすのも久々だな」

 浴室の壁に押しつけられ、自然と胸が高鳴った。

「うん、本当に久し振り」

 航空自衛官の篠と最後に触れ合ったのは半月以上前になる。

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