エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 余計に面倒な話になって、どうしようかと考える。

 そうしている間に全員分のランチが運ばれてきて話題が変わった。

 ほっとしながら、結婚という単語を頭の中に浮かべる。

 篠は私と結婚したいと言っていた。

 私も恋愛したいし、結婚もしたい。でも、だからといって幼少期の彼しかまともに知らないのに承諾するのはおかしいと思う。

 あのキスにはどきどきしたし、今も思い出すと顔が熱くなる。

 でも私が篠に抱く気持ちと、篠が私に抱く気持ちには明らかに熱量の差があった。

 ……もし、篠の想いを受け止めきれなかったら? それは私を一途に想い続けてくれた彼に申し訳ないんじゃないだろうか?

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