エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「私より先にお兄ちゃんが結婚しなよ。いい加減、妹離れして」

「嫌だね。結婚式で誰よりも泣くから覚悟しておけよ」

 話している間も兄は少しもじっとしていなかった。

 てきぱきとテーブルに買ってきたお寿司を並べ、昼食の準備を始める。

 それにつられて私も袋から割りばしや紙皿を出し、それぞれの前に置いた。

「ごめんなさいね、結真がうるさくて」

「いいのよ。結真くんも元気そうでなによりね」

 母たちが言う中、兄は空いていた場所にどっかと腰を下ろした。

「それじゃ、やっと結婚するふたりに乾杯!」

「せめて飲み物を注いでから言おうよ」

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