エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 兄にツッコんで、篠と一緒に飲み物の用意をする。袋の中にはビールやチューハイ、梅酒と赤ワインが入っていた。

 うちの兄はどれだけ飲むつもりで用意したんだろう。さすがに多すぎでは?

 私がそう思っている間に、篠がてきぱきと全員に飲み物を行き渡らせる。

 妙に手際がいいけれど、こういう訓練も受けているのだろうか。

「ほんと、今日まで長かったよなぁ。篠、長年の片思いが成就した気分は? みんなの前で語ってくれていいぞー」

「お前、もう酔ってるのか?」

 私も篠の気持ちを聞きたかったから、真面目に返したのを聞いてちょっと残念になった。

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