エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 まあいいか、どうせこれから篠と長い時間を過ごすことになるのだから、そこで聞けばいい。

「じゃあ、改めてみんなで乾杯しようか」

 父が言い、全員がプラスチックのコップを手に取る。

 今日もノンアルコールの篠に合わせて、私もオレンジジュースにしておいた。

 結婚報告ってこんなに緩くていいのかな。もっと長くなると思っていたのに、兄のせいで予定が狂った気がする。

「実結もこれまで大変だったな。結真の相手なんかさせられて」

 篠に言われて、大げさにうなずいておいた。

「本当だよ。でも、結婚までは邪魔させないから」

「そこも邪魔しに来たら、俺がなんとかする」

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