エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 ずっと前を向いていた篠が私のほうを見た。

「俺は結婚がしたいんじゃない。実結と生きていきたいんだ」

 再会したときから、篠は繰り返し私に深い愛情を示した。

 今もまた、まっすぐすぎる想いを向けられて苦笑いする。

「そこまで言ってもらえるほど魅力的かなぁ」

「実結以上に好きになれる人はいないよ」

「……ありがとう」

 アイスコーヒーのカップを持つ手に力が入る。

 ……好きだなあ。

 あまりにも自然に、篠への想いが胸の内に溢れた。

「ごめん、変なこと言って。マリッジブルーってやつかも」

「いや、言いたいことがあるなら我慢せずに言ってくれ」

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