エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました～敏腕パイロットの25年越しの一途愛～

　朝は同じベッドで目覚め、おはようのキスをして一緒に朝食をとる。挽きたてのコーヒーを味わい、先に出社する夫をいってらっしゃいのキスで見送るのだ。

　そして自分も遅れて家を後にし、仕事を終えて帰宅したらふたりで夕飯を食べながら一日の出来事を話す。

　ドラマや映画を見てのんびり過ごしたり、ちょっと奮発したバスグッズでお風呂タイムを楽しんだり、夫婦で晩酌したり。さすがにその先はテレビだとふんわりとしか語られないものの、ベッドでの甘いひと時も夫婦生活には欠かせない。

　でも、だ。

　私が仁藤実結になってから早ひと月。いまだに夜の生活がない。

「……まあ、しょうがないよね」