エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 表に出すわけにはいかない欲求を悶々と募らせていたある日のこと。

 ついに篠がちゃんと休める日がやってきた。

 といっても、また緊急で呼び出されれば関係ないけれど。

「どこか出かけようか」

 休みなのにきっちり朝六時に目を覚ました篠が、ソファでくつろぎながら言う。

 髪が少し湿っているのは、一時間ほどランニングをした後にシャワーを浴びたからだ。

 それが単純に趣味ではなく、トレーニングを兼ねていると知っているため、一緒に行きたいとは言わなかった。

 もし私に篠と同じだけの体力があれば一緒に走っていたかもしれない。

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