エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 自分に意外と行動力があると知ったのはそのときだ。

 俺は両親に聞いて救助に来てくれたおじさんのもとへお礼を言いに行き、ついでにどうすればおじさんのようになれるかを尋ねた。

『消防士になりたいのかい? うれしいね、そう言ってもらえると』

 当時の俺は職業を聞いたわけではなかったが、結果として将来の夢が決まった。

 それ以来なにかとおじさんによくしてもらうようになり、いろいろと知識を蓄えたように思う。

 何通りもの縄の結び方や、なにかあったときの避難方法や救助方法を教わり、両親に行ってボーイスカウトにも入った。

 そんなある日、おじさんから自衛官の話を聞いて興味を持ったのである。

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