エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
『もしかしたら篠くんは自衛隊員に向いているかもしれないね。いや、消防士に向いていないっていうわけじゃないんだよ。ただ、君の使命感や忍耐力はもっと広い場所のほうが生かされると思うんだ』

 その話を聞いた夜にはもう自衛隊について調べて、衝撃を受けたのを覚えている。

 国を守るなんてかっこいい、と幼い感想を抱き、国を守れるような男なら実結も守れると単純に結び付けて、消防士から自衛官を目指すことにした。

 ずっと消防士になる夢を応援してくれたおじさんには申し訳なかったが、むしろ喜んで俺の背中を押してくれた。

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