エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 本当はもっと早く迎えに来たかったのに、こんなに長い間待たせてしまった。

 実結の鼻先に口づけると、小さな声がする。

「なあに、しぃちゃん……」

 ふにゃふにゃの声で言った実結が目をこすりながら俺を見上げた。

「またお仕事……?」

「違うよ。キスしてただけ」

「そっかぁ……」

 普段の実結なら驚いて赤くなっているところだ。

 今は寝ぼけていて俺がなにを言っているかよくわかっていないに違いない。

 そういえば昔も眠っている実結にキスをした。

 彼女をとっくに意識していた頃で、昼寝中の寝顔がかわいかったからつい唇を重ねたくなったのだ。

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