エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 自衛官がどんな仕事をしているか知りたくて参加したイベントだったけれど、思いがけず収穫があった。

「実結ー! そろそろ次のイベント始まるよ!」

 遠ざかる篠を見つめていると、離れた場所で美桜が私に手を振っていた。

「待たせちゃってごめんね!」

 急いで美桜たちのもとへ戻り、一度だけ篠を振り返る。

 同じように私を振り返った篠と目が合って、気恥ずかしくなった。



 その夜、私は遅くに帰ってきた篠を玄関で出迎えた。

「驚いたか?」

 ちょっと楽しそうに聞いてくるあたり、どっきりのつもりで黙っていたのだろう。

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