エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 篠と離れたくなくてお願いすると、困った顔をされた。

「俺を休ませるつもりがないんだな」

「そんなことない。髪とか身体とか洗ってあげる」

「わかってないな、実結は」

 苦笑した篠が私を壁に追い詰める。

「こっちはずっと実結不足だったんだぞ。一緒に風呂なんか入ったら理性が吹っ飛ぶ」

 吐息が触れるくらい近い距離でささやかれ、無意識に身体に力が入る。

「そ、そっか。ごめん……?」

「お詫びにキスしてもらおうか」

「それのどこがお詫び──」

 その先は性急なキスに封じられて言えなかった。

 顎を指で掴まれ、唇を舌で割られて口内をなぞられる。

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