エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「触っても平気……?」

「別に特別、触り心地がいいものじゃないけどな」

 苦笑しながらも、篠は私に向かって両手を広げた。

 いつもなら抱きしめてもらうところだけど、今日はこわごわと近づいて身体を撫でてみる。

「なにをしてるんだ?」

「本物かどうかたしかめてる……」

「ちゃんとした礼服だよ」

「そうじゃなくて」

 篠が自衛官として制服を着ている姿をまともに見たのはこれが二回目だ。

 イベントのときもかっこいいと思ったのに、今のほうがもっと素敵に見える。

「夢みたいだなぁって思ったの。こんなにかっこいいなんてずるいよ」

「……照れるな」

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