エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました～敏腕パイロットの25年越しの一途愛～

　改めて、彼の想いの深さを感じて胸がぎゅっとする。

　私がそんな気持ちになっているとも知らず、兄が言った。

『かわいい妹を一生結婚させたくない気持ちはあるけど、篠ならぎりぎり許せる。変わりすぎて驚いただろうけど、考えてやってくれないかな』

「……うん。これからちゃんと考えるつもり。生半可な気持ちで言ってくれたわけじゃないと思うから」

『結婚式に親族代表の言葉ってあったっけ？　今のうちに考えておかないとな』

「気が早いよ、お兄ちゃん」

　私が笑うと、兄もつられたように笑った。

『で、実際どうだった？　悪くない程度？　それともかなりあり？』

「そんな下品な言い方しないの」