エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
『かっこよかったなら付き合えばいいんじゃないか。篠なら絶対浮気しないぞ』

「……そうかもね」

 恋人になったら誠実だろうけれど、これまでの彼は本当に私ひと筋だったのだろうか?

 あんなに見目麗しい男を周囲の女性が見逃していたとは思えない。

 それに恋愛経験が豊富でなければ、車の中でしたような熱っぽいキスなんてできないはずだ。

 もや、と胸の内に嫌な感情が沸き上がる。

 ……なんだろう、今の『もや』って。

 嫉妬? 付き合いがあったのは幼い頃だけで、今日会うまで思い出の存在でしかなかったのに?

『篠のこと、好きになれそう?』

「お兄ちゃんには教えない。絶対篠に言うから」

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