エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 なにがあろうとこいつと実結を会わせるわけにはいかない。絶対にだ。

「そんな目で睨むなよ。怖いぞ?」

「お前が余計なことを言うからだ」

「そう言うってことは、やっぱり女の子か。で、昔好きだった子。どう? 合ってるだろ」

「昔の話じゃない」

 咄嗟にそう返してしまい、心の中で舌打ちする。

 案の定、言外に込めた意味に気づいたらしい三宅がにやりと笑った。

「今も好きなわけだ。いいねえ、青春。もう俺たち三十超えてるけど」

「帰らないのか?」

 改札のほうを示すも、三宅は鼻を鳴らして肩をすくめた。

「かわいい幼馴染ちゃんの話を聞かせてくれよ。一杯くらい奢ってやるからさ」

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