エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「……だからお前にだけは知られたくなかったんだ」

 諦めて三宅とともに駅前のカフェに入る。

 深夜までやっている個人経営のカフェで、水出しコーヒーが人気商品だ。

 三宅が一杯奢ると言ったら、酒ではなくここのコーヒーの話である。

 店に入って近くの席に座り、すぐに注文をした。

 どうせこの店で頼むものは決まっている。三宅はカフェラテで俺は水出しコーヒーだ。

 やがて飲み物が運ばれてくると、三宅は改まった様子で話を切り出した。

「どんな子?」

「どうしてそんなことが気になるんだ」

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