エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 引っ込み思案だった俺と違い、いつも元気いっぱいで眩しい笑顔を見せてくれる子だった。

 会っていない時間は長かったが、彼女の兄の結真が定期的に写真を送ってくるおかげで成長した姿も知っていた。

 俺が頼んだわけではなく、妹を猫かわいがりしている結真が、実結がどれだけかわいいかを自慢したがったからだ。

 ……たしかに結真が送ってくるとっておきの写真の実結は、どれも胸が痛くなるくらいかわいかった。

「なあ、ずっと好きだったんだよな。なのになんでそんなに長い間会わなかったんだ?」

 三宅が背筋を伸ばして言う。

「……目標を達成したら会いに行こうと思っていたからだな」

< 92 / 376 >

この作品をシェア

pagetop