エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
俺は一等空尉になるまで実結には会わないと明確な目標を決めていた。

 航空自衛隊の中でも特に優秀な人間が隊員として選ばれる曲技飛行隊の一員になった二年前でもタイミングとしては悪くなかったが、早く会いたいからと自分の決めた目標をふいにするのは情けない気もしてやめたのだ。

妹を何年待たせるんだと結真にも散々からかわれて笑われたが、それだけ実結の存在が特別すぎるのだから仕方がない。

 だから血のにじむような努力をし、長い年月をかけて自身が定めた資格を得た。

「よく待っててくれたな、その子も」

「その点に関しては申し訳ないと思っている」

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