エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 彼女がほかの男とした経験があると強がるのを聞いて止まらなくなったのも反省している。

 思い出しただけで鼓動が速くなる。

 あの日触れた小柄な身体のやわらかさとぬくもりは、今も忘れられない。

「俺の経験上、こういうタイプは一生結婚しないか、電撃結婚するかのどっちかなんだ。交際期間十年です、とかにはならない。欠けてもいい」

「本当に電撃結婚できたらいいのにな」

 思わずそう返すと、三宅が飲みかけていたカフェラテを吹き出しそうになった。

「篠の口から聞くと違和感がすごいな……」

「悪かったな、違和感の塊で」

「いや、よっぽど好きなんだなと思って。やっぱり一回会ってみたいな」

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