死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
放課後。
教室で待っていたけれど、30分がたった。
宿題をしていたけれど、もう終わり、席を立った
今日は爽玖くんが来なかった。
多分、なにか用事等で来れないのだろう。
それなら、なにか言ってくれればいいのにな。
私は、怖い。
もう会えなくなる気がしたから。
「爽玖くん…死んだり…してないよね?」
思わず独り言を発する。
「……」
私は机にひじを置いて、窓の先の空を見上げた。