死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

死にたがりやな君との水族館

ついに。時が来てしまった。



100時間以上考え抜いた服装、調べに調べまくったスマホ。

これらが、今、役に立つのだ。



私は、服を考えるのがものすごく苦手。



だから、スマホに頼ったりして、よくやく考え抜いたのがこの服装。


夏だが、もうすぐ秋が来る。 


なので寒くないよう、
白い長袖に青色のベスト、下は白色のズボン。


まあ水族館にいそうな服装だ。



大丈夫。いける。


学校で会うのは緊張したけど、そこまでじゃない。
学校以外で会うのは始めてだ。

ドキドキする。

はじめの告白されるのかという勘違いの時と似ているドキドキだった。

近くの公園を集合場所にし、水族館への道は簡単で、近い。
私も家族で何度が来たことがあり、今日はイルカショーなどもあるため有力だった。


やっぱり行かないでおこうかという最低的な事も考えたが、時は必ずやってくる。



日曜日。


男子とお出かけをすることになるなんて……。




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