死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
11時集合にし、近くの公園に着いた。
「お、お、」
おまたせー!が出ない。いやこれはデートではなく、ただ遊びに行くだけ。と自分に、言い聞かせる。
「こんにちは」
白色のひじくらいまでの裾の長さな服。
下は黒いズボンで、とてもシンプルだった。
青色のかっこいい上着を着ていて、私と同じく手さげカバン。
名前通り爽やかでシンプルな服装だ。
至ってシンプルなのに、無性にドキドキしてしまう。
めちゃくちゃ似合っている。
「…おまたせー」
やっと言葉が出せた。
今日は、あまりおどおどしないよう、しっかり行こうと思う。
「全然大丈夫です。行きましょか」
「ん!」
そして、私と爽玖くんは歩き出した。
歩くのが遅い私と合わせてくれている気がした。
−やばい。
全く会話が思いつかない。
毎回、気まずくならないように瞬間的に考えられるのに。
「えっと、水族館は行ったことある?」
「中学校で遠足で行ったことありますかね」
「ふーん。私も中学校で行った」
「この辺の人は水族館近いんだし、行くでしょうね」
…。会話が終わってしまった。
「お、お、」
おまたせー!が出ない。いやこれはデートではなく、ただ遊びに行くだけ。と自分に、言い聞かせる。
「こんにちは」
白色のひじくらいまでの裾の長さな服。
下は黒いズボンで、とてもシンプルだった。
青色のかっこいい上着を着ていて、私と同じく手さげカバン。
名前通り爽やかでシンプルな服装だ。
至ってシンプルなのに、無性にドキドキしてしまう。
めちゃくちゃ似合っている。
「…おまたせー」
やっと言葉が出せた。
今日は、あまりおどおどしないよう、しっかり行こうと思う。
「全然大丈夫です。行きましょか」
「ん!」
そして、私と爽玖くんは歩き出した。
歩くのが遅い私と合わせてくれている気がした。
−やばい。
全く会話が思いつかない。
毎回、気まずくならないように瞬間的に考えられるのに。
「えっと、水族館は行ったことある?」
「中学校で遠足で行ったことありますかね」
「ふーん。私も中学校で行った」
「この辺の人は水族館近いんだし、行くでしょうね」
…。会話が終わってしまった。