死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
【natuna】



本当は、死にたかったんだと思う。



後悔や悲しみに囚われて、一生脱げない鎖を繋がされると思ってたし、人生をどう生きていけばいいのかわからない。


けど。



「はぁはぁ」


私は一生懸命階段を登る。



もう秋が来る。



その前に伝えたいことがある。



夏の暑い匂いが消えかかっている。


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