死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
「辛くて!!毎日泣いてばっかり弱虫!」
泣きそうになる。
伝えたいことが、あるから。
爽玖くんが笑った顔。照れた顔。頬を赤くした顔。すべてを思い出す。
「私は君みたいに強くない!!
弱虫だから!死ぬ勇気もないし!!」
弱虫な私。ずっと自分で自分をいじめた。
「私はさ!どう生きればいいのかわからなくて!ずっと、笑うようにした」
爽玖くんは、無表情でいつも通り私を見る。
でも。目が違った。
「今わかった!!!君に死んでほしくないからなんだ!返事が言えなかったのは」