死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
次の日。そして、昼休みになった。
2年生が急に1年生の教室の前に現れたら、ちょっと怖いかもしれないので、
教室のとなりにある階段を降りて、チラッと1年生の前のろうかを見ることにした。
2年生は3階で、1年生は2階。なので、好都合だった。
えっと、爽玖くんは何組だっけ…?
ん…?確か4組か…?
いつもは私達の教室に近い階段を使っているので、この階段を使うのは1年生ぶり。
少し遠いので、ろうかを遠回りして階段を下らなくてはいけない。
ちょっと不自然かもしれないけど、まあ大丈夫やろ。
階段を下る。
階段は掃除がされているはずなのに、ホコリまみれだ。
階段の踊り場に設置してある窓からは、綺麗な朝陽が差し込んでいた。
2階についた。
自然にチラッと1年生のろうかを見るが、爽玖くんの姿はない。
ろうかはふざけあっている男子、
新しい友達ができて、嬉しそうに友達と話す女の子たち。
皆笑顔に溢れていた。
こんな幸せそうなオーラ放っているのに、爽玖くんは…?
みんな爽玖くんのような暗い男子が多いのかと思ったら、全然違うじゃん。
自然に私は階段を降り、1階のろうかへ到着。