死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

あの時。始めてあったとき、舌打ちをして私と目を絶対に合わさない人だった。



「ちょっと?舌打ち?ひどいなぁ」

その発言をしたのは2度目だと私は思い出す。


ヒーロー話を散々しても、その人はうなずいて聞いてくれていた。


…そうだ。


自殺を止めたのは、私。


前も、落ちようとしていた人を救けたのは私…?



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