死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
「えっと、じゃあどうやって私の机に手紙を入れたの…?」
「ああ。それは入れてもらいました。」
「え、?誰に…?」
さすがの爽玖くんでも、上級生の教室に入るのは勇気がいるそうだ。
「確か…くにが…はる…なんとかさん。」
なんやなんとかって…ん?もしかして…?!
「え、!くにがみ はると!?」
私は結構大きな声を出してしまい、教室中に響き渡る。
国上は、私の掃除場所が1週間後一緒になるやつ。
「あーそうですそうです。そいつです。」
「えー!!!マジか…。」
っというか、先輩にそいつって…ははっ。爽玖くんらしい。なんだか笑ってしまった。
「その国上ってやつに、頼んだんですよ。」
「そ、そうなんだ。」
掃除の時一緒になるから、なんか色々と聞こう。
教室の窓から差し込む光がちょうど爽玖に当たって、輝いていて綺麗だ。
「国上は友達だったの?」
「え、あ、まあ…そんなとこです。」
「そっか」
なんだか爽玖くん変。