死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
すっかりあの人は変わってしまった。

少し寂しいけど、しょうがないと思う。


僕も…変わってしまったと思うから。

きっとあの人は覚えてないんだと思う。


話すことができて…よかった。



人と話すことは緊張する。

でも、あの人は…緊張せず、落ち着いて話すことができる気がする。

変わってしまったけど、あの人はあの人で変わらないところも沢山ある。

人と目を合わせると、顔が赤くなってしまうのも変わってない。
 

あの人を僕なんかと死なせてもいいのか、本当に迷った。でも…


すぐに返事がくると思っていた。

どうせ、困って、そういうのはよくないよ?と、言われる。そういうオチだと思ってた。

でも、彼女は返事をすぐには言わなかった。

嫌かもしれない。でも。

また明日!そう彼女は言ってくれたのなら。僕も君に明日もまた会いたいと思う。
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