死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
2.死にたがりやな君

君と見る雨

次の日の朝。今日は金曜日。

また今日も同じように、朝、登校していた。



今日は雨が降っている。



空から水が降ってくる。ゆういつの空からの贈り物みたいだ。雨って不思議。



私は、小さい頃から雨が好きだった。 



少しそれで変わってるねと言われたけど。




これで明日からは休みだと思うと、とても嬉しく感じる。


今日で、爽玖くんと出会って4日目。


最近はとても時間が早く感じる。


4日前までは、時間がとっても遅く長く感じていた。

でも爽玖くんと出会ったことで、
私は不思議な爽玖くんを考えることで、

なんだか今日の放課後になるのが楽しみになっていった。


今日もまた頑張ろう。そう思えたから。


でも…まだ4日しかたってない。すごい。

また今日も爽玖くんと会いたいな。


ん??


待って?私…爽玖くんの自殺を止めるのが目的だったはず。

あー…なんか…私違うことしてる…


と、とりあえず、今日の放課後会うときは、爽玖くんの自殺とめよう。


よし…。


小さく胸の前で手をグーにして頑張ろうのポーズを1人でやり、今日の朝は終了。
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