死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
あのさ、来週からの掃除場所ってどこだっか覚えてるか?」



「あーえっと、そこの階段だよ確か。」



私は教室の隣にある階段の方を指差す。



「あー。ありがと」


そういえば…と、私は思い出した。



「あ、あの!」


思い切って言ってみる。



「ん??」




「さ、さ、さ…さ、」



「いや、なんだよ落ち着け。」



うう。なんかうまくいえない。


「あらかわ さくって子…し、知ってる?」



「知ってる。」


国上は以外にすぐ即答した。


「知り合いだったの?」


「まあな。えっ…?お前……」


−キーンコーンカーンコーン−…
 


国上の様子がおかしかった。
 
また聞こう。
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