死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。


「じゃ、じゃあ私3階の階段やるから誰か私と一緒にやるか、4階やるかやって。」

 
「んーじゃあ皆で3階やって4階やろうぜ?その方が早いやろ。」

そして珍しく亮平が仕切ってくれている。

「「オッケー」」

そしてほうきを手に持って3階の掃除をやる。

「おい亮平。見ろよこれ。」

「ん?うわっなんだよこの血みたいなの」

「ははっ絵の具だよ。俺が前こぼしちゃったやつだよ」

「はぁ?なんなんだよ」


そんなことを亮平と国上は口にする。

「なあなあ、俺ちょっと3階見てくる。」

はぁー。やっぱり…

「あ!俺も俺も。」

「ははっ行こうぜ」


やっぱり行っちゃった…。


少し肩を落としながら頑張って掃除をする。

「あの…」

後ろから声がした。
振り返ると、ほうきを持って同じ掃除場所の女の子が立っている。
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