死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

降り止まない雨

爽玖くんに色々聞きたいとこだけど、まあ前から沢山のことを聞いているのだが、

どう聞けば…。


今は放課後。また前のように。


「夏菜…さん?」


「え、あ、ごめん」

ぼーっと考えていた。


「何か…俺に聞きたいことがあるなら−」


「あ!いや、全然大丈夫ないから!」


「あるんですよね?ほら。早く言ったらいいじゃないですか」


「…。はいあります。すみません」

どうしてこう爽玖くんは気づくのだろう。私の心を見破るかのように。

そして、爽玖くんのあるんですよね?の圧力が強すぎて負けてしまった。



「あの…。も、もしかしてなんだけど…

爽玖くん。いじめられたり…してない?」

恐る恐る聞いてみる。聞かないほうがよかったかも…。

クラスの子とかに聞こうと思ってたけど、なんかそういう勇気ないし、もう真正面からいこうと思う。

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