死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

前よりも自分の本姓を隠し、優等生に。そして、笑顔をなくして、いじられキャラを抜け出したかった。

勉強だって、頑張った。

今考えるとバカだけど、その時は懸命だった。


でも。それでも。


私は、無理だった。


それでもバカにされ、いじられる。

だから、もう諦めて、笑うようにしていた。
余計なことは口に出さず、溜め込む。


そうしていると、嫌われないし、妙な雰囲気になったりしない。

そんなんで、私は高校生になった今は、部活に行ってもいないので、少しいじられる程度。でも中学生ほどではない。だから…よかった。と思う。


正直、馬鹿らしい。

ちびちび生きている。
 
こんなにも地球や動物は、懸命に生きているのに、私はなにをやってるんだろうか。


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