死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
「はぁー死にたい」
ポツリと心の中の言葉を思わず漏らした。
「お!死にます?」
爽玖くんはとても喜んでいる。ウキウキとした表情で私を見る。
「うーん。いややっぱまだ考えさせて…。」
申し訳ないのだらけれども、やっぱり…死にたいけど死にたくはない…。
「はぁー。さっさと決めてくださいよ。」
軽くため息を爽玖くんはつく。
「でも」
「ん?」
「死なないって言わないんですね。」
「…。うん。」